朝起きた時、特にその日の予定がなくて「今日は何しようかな」と考えることは楽しいことです。また、誰からも指図されず自由に一日暮らせることも快適な気分にしてくれます。
でも、人はそんな楽しく快適な自由時間に、少しの不安と苦痛を感じたりします。そして、なんだか心細くなったりします。
自由な時間に誰からも指図されずにいるということは、自分で自分に何かを指示しなくてはいけないということです。自分のことは自分で決めなくてはなりません。君たちが自由に何かをする時、その自由の分だけ君たちには重く責任がかかってきます。その責任を完全に果たせるだけの強さがなければ、君たちには本当の自由はありません。
この夏休み、より強く優しくなるために、君たちは君たちの心と体を鍛えましょう。いつか君たちが本当の自由を自分の力で手に入れ充実した人生を送るために。
所長のエッセイ