所長のエッセイ

所長のエッセイ

冬に伸びる

冬がやって来ます。
大地には雪が積もり凍りつき、多くの草花は寒さの中で春が来るのをじっと待っています。
人は冬には春も夏も忘れてしまいます。凍える厳しい季節には暖かな日々や若葉の緑も忘れ、この厳しい季節が終わることなくどこまでも続いていくような気がします。
それでも必ず春はやって来ます。ただし、光り輝く陽光の春を迎えることができるのは、あの厳しく長い冬を耐え抜いた人だけです。私たちは誰でも春のために冬を耐えねばなりません。
君の心の中が冬のように冷たく厳しいのなら、君の心の春のためにその冷たさと厳しさに君は耐えなければなりません。
でも、耐えることは強くなることです。君が心の冬に耐えることは、君が生きていくための丈夫な根を心の中で伸ばしていることです。
君の心の中で、丈夫な根を君は冬に伸ばしているのです。
強く強く生きていくために冬に伸びる!!