お子様の成長

12ヶ月頃の標準発達

運動能力

  • 床からの直接立ち上がりを獲得し、片手で支え歩きをする
  • 立つように伸び上がり、立って両手を上にあげる
  • 椅子によじ登ったり、這い降りたりする
  • 立つ、座る、這うなど、いろいろ姿勢を変える
  • 物を持って三肢を移動する
  • 何かに掴まりながら、ちょこちょこ歩く
  • ひざを伸ばし、お尻を高く上げ、手と足で高這いし、目標に向かって、方向転換しながら歩く

指先能力

  • 抑制的運動が調整できる
  • ボールを押し出すように投げる
  • 鉛筆でメチャメチャに描く
  • 小さなものを親指と人差し指で掴み、容器に入れたり出したりする

基本知力

  • 見付けた物や欲しい物に対して、大人の顔を見ながら自ら手指しをする
  • 目標に向かって高這いし、自分で姿勢をいろいろ変えて物に向かう
  • 簡単な道具や食器具の使い方に関心を持ち、下界に働きかける
  • 友達の顔と名前が一致する
  • 近くにいる友達と関わりを持つ
  • 身の回りにある物を手で触れたり、転がしたり、振り回したりする
  • 大人と共に手遊び、指遊び、リズム遊びをする
  • 大人の簡単な指示に従う
  • 個々の排泄の時間を促してもらったり、活動の前後に促してもらう
  • パンツが濡れているのがわかる

言語能力

  • 有意味語が出てくる
  • 発声しやすく、しかも、自分の行為と気持ちに結びついて発せられた大人の言葉を、模倣して獲得していく
  • 言葉の理解が進む

数量感覚

  • 数感覚発生の前提活動
  • 飼育されている小動物を見たり、触れたりする(7ヶ月頃)
  • 草・木・花などを見る(7ヶ月頃)
  • 土・砂・水など変化する素材に関心を持つ(7ヶ月頃)
  • 大きさ・重さ・形の違う玩具で遊ぶ(8ヶ月頃)
  • 容器の中から、次々と物を取り出そうとする(8ヶ月頃)
  • 物を充分に分析的に扱い、同じ動作を繰り返したりする(9ヶ月頃)
  • 物を取り出したり、入れたりして、容器と内容物の2者の関係が理解できる(11ヶ月頃)

1歳3か月頃の標準発達

運動能力

  • あっちこっち動き回るが、歩行が不完全で転びやすい
  • 自分の好きなところへ1人で行こうとする
  • 音楽に合わせて、体を動かし揺らす
  • 腕は下へ降ろし、ぶらぶらさせながらベタベタ歩く
  • 1人で完全に立つことができる
  • 揺れて傾く時、足を広く踏ん張って踏みとどまる
  • 物に掴まらず立ったり、座ったりする

指先能力

  • 物を投げては拾い上げ、また投げる
  • 容器の物を入れたり出したりする

基本知力

  • 身の回りの道具・玩具や持ち物等の区別ができる
  • 絵本を読んでもらう
  • 散歩時に触れ合う自然や事実を見る
  • 物の名前を知りたがる
  • そばにいる子供と同じような遊びをする

言語能力

  • 賞賛・励ましなどが、強化因子となる
  • 指差しして「アーアー」などと言う
  • 友達の顔と名前が一致する
  • 大人の簡単な指示に従う
  • 「ちょうだい、イヤ」(要求拒否表現 14~18ヶ月)
  • 大人と共に、手遊び・指遊び・リズム遊びをする

数量感覚

  • 自分の好きなところへ、歩いたり、這ったりして行こうとする
  • (時間感覚発生などの前提活動)
  • 大人の簡単な指示に従う、友達の顔と名前が一致するなどの認識力が高まっている
  • 「1つ」と「2つ」の区別ができる
  • 言葉を使い始める。物の名前を知りたがるなど知能程度がどんどん発達している
  • ヨチヨチ歩きができたり、指先能力が発達したり、活動能力が増し、意欲満々である

以上のようなことが前提となり、次のようなことができるようになる

  • 丸の型をはめたり、入れたりできる

1歳6か月頃の標準発達

運動能力

  • よちよち歩きができるようになる
  • 前のめりに、まっすぐ、急ぎ足で歩く
  • 歩幅は広く、横や後ろにも動く
  • 3段の階段を上がり、後ろ向きに這って降りる
  • 歩きながら、車のついた玩具を引っ張っていく
  • ひざの高さの椅子に、背を向けてお尻から座る
  • 目標に向かって歩いて行き、戻ってくる
  • 鉄棒に2~3秒ぶら下がり、足を前後に振る

指先能力

  • 手に持ったものを、手の延長としてではなく、道具として使う
  • (言語の発達の前提)
  • 両手を使って遊べる
  • 物を掴んで投げる
  • 親指と人差し指でピンセット上に掴んで容器に入れる
  • おはじきを掴んで瓶に入れる
  • 絵本のページを2~3枚、一緒にめくったり、閉じたりする

基本知力

  • 自分と相手の区別ができる
  • 知っているものを指差して、言葉で言って知らせてくれる
  • 身の回りの話を聞くことを好む
  • 色々な葉っぱや木の実の違いを知る
  • 咳をすると、人の気を引くことを知っている
  • 遊びを通して子供たち同士関係を持つ
  • 便意を予告し、自分からオマルに座ってする
  • パンツの着脱に興味を持つ

言語能力

  • 動物はすべて「ワンワン」、食べ物はすべて「マンマ」の時期
  • 2~3の語が話せるようになる
  • 「~持ってきて」「これを~にハイしてきて」「これをポイしてきて」などの簡単な言語的支持に従えるようになる(命令・要求の理解)
  • 日常生活の簡単なものなら、「~どれ?」と聞かれて、指差して答える
  • 言葉を話し始めるようになるが、言語的行動はたいてい身振りや動作とくっついている

数量感覚

  • 身の回りの話を聞くことを好む(好奇心が旺盛である)
  • 体操を見ながら部分的に、動作模倣をする→学習能力の発達
  • 広げたハンカチに物を包んだり、シャベルを握って砂をすくったりする
  • (活動能力の枠が広がっている)

以上のようなことが前提となり、次のようなことができるようになる

  • 「2つ」と「3つ」の区別ができる

2歳児までの標準発達

運動能力

  • かけっこの真似をし、追いかけっこをする
  • 手を貸せば片足で立つ
  • 小さなもの(おまる程度)、小さな段差(敷居程度)の抵抗があっても、降りたり、またいだりできる
  • 戸外に出て、よく歩き回り、周囲を見ながら余裕をもって歩く
  • 滑り台の階段から登り、上で方向転換をしてお腹を下にして足から滑り降りる
  • 体操を見ながら、部分的に動作模倣をする
  • 物を目的地に向かって運ぶ
  • 言葉かけによって行動できる
  • 両足で飛ぼうとするが、片足ずつ着地し、足がそろわない
  • ボールを蹴る
  • 両手で傘を持って歩く
  • 正座やとんび座りをする
  • 屈んで、地面の物を拾ったり、いじったりする
  • 手押しの車が運転できる

指先能力

  • ボールを投げる
  • シールをはがしたり、貼ったりする
  • ティッシュペーパーを引っ張り出す
  • ヤカンの蓋を取ったり、はめたりする
  • 広げたハンカチに物を包む
  • ドアを開けたり閉めたりする
  • シャベルを握って砂をすくう
  • スプーンを水平に握って砂をすくう
  • 玩具をひっぱる
  • 塵を払って掃き出すなど、大人の真似をする
  • 結んで開いての模倣をする

基本知力

  • 食物の名前をたくさん覚える
  • 大人との共感が深まり、身近な人や物の真似をして、簡単なごっこ遊び(見たて遊び・つもり遊び)をする
  • 変化する素材で、簡単な道具を使って繰り返し遊ぶ
  • 自発的に、自然や出会う事実に触れようとする
  • 新聞紙をちぎったり、丸めたり、穴を開けて眺めたりする
  • 大人の言うことがわかり、指示されたことをしようとする
  • 粘土を指で引きちぎる
  • 粘土を丸めたり、叩いたり、延ばしたりして、蛇やお団子を作り、形を変化させていく
  • 砂に水を混ぜ、容器に入れ、お団子やプリンを作る
  • 泥と砂を混ぜて、ジュースやコーヒーを作り、飲む真似をする
  • 指に糊をつけ、紙を貼る
  • シールを指先につけて、貼ったりはがしたりする
  • 腕全体を動かし、弓なり型に描く
  • 親指と人差し指の2本を使い、垂直の線を引く
  • クレヨンは、1色だけで満足する
  • 積み木を、3~4つ積んで、塔を作る
  • 積み木と積み木を打ち合わせたり、集めたりする

言語能力

  • 知っているものを指差し、言葉で言って知らせてくれる
  • 自分と他人の区別ができる
  • 側にいる子と同じような遊びをする
  • 語彙の急速な増加(普通10~12語、少ない子は3~4語、多い子は100語以上の単語)
  • 1語文が増える
  • 2語からなる句を言い始める(助詞がない)
  • 動詞に「~テ」をつけて、要求語を話すようになる(トッテ、カッテ、アケテなど)
  • 咳をすると人の気を引くことを知っている
  • 体操を見ながら部分的に模倣する
  • 身の回りの話を聞くことを好む
  • 「ジュース」、「ゴハン」、「デンシャ」など、欲しいものを要求する
  • 周りの人に呼びかける(アーチャン、トーチャン、センセ、○○チャンなど)
  • 「イコー」、「コッチ」、「チョウダイ」などの言葉を使う
  • 知っているものを指差して、言葉で言う
  • 「コレナニ?」とやたら質問するようになる
  • 「お父さんどこ?」といった、今ここにいない人に関する質問に「アッチ」とか「コッチ」とか答えるようになる
  • 知っているものを指差して言葉で言う
  • 食物の名前をたくさん覚える
  • 言葉かけによって行動できる
  • 代名詞の使用が多くなる
  • 男女の区別がわかる
  • 大人や友達の名前を覚える
  • 3~4語の文書を使用する(多語文、従属文も増える)

数量感覚

  • 新聞紙をちぎったり、破ったり、丸めたりする
  • 粘土を丸めたり、叩いたり、引きちぎったり、延ばしたりして、形を変化させ、色々なものを作る
  • 親指と人差し指を使い、垂直の線を引く
  • 砂と水を混ぜ、容器に入れて、お団子やプリンを作る
  • 砂と泥を混ぜてジュースやコーヒーを作り、飲む真似をする
  • 積み木と積み木を打ち合わせたり、集めたりする
  • 積み木を3~4個積んで、塔を作る

以上のようなことが前提となり、次のようなことができるようになる

  • 大きい・小さいがわかる
  • 多い・少ないがわかる
  • 上・下の関係がわかる
  • 四角がわかる